親知らずの抜歯

結論から言うと、夏、というかシーズン中に抜歯なんてするもんじゃなかった。甘く見ていた。


半月ほど前に親知らずの詰め物が取れてしまい、数日のち係りつけの歯医者へ行った。もともとその親知らずが虫歯だったせいもあり(だから詰め物してたんだけど)、詰め物の下で虫歯が進行していた。応急処置的に治してもらったものの、抜いたほうがいいね的な事を言われたので、歯医者さんが言うなら正しいのだろうと思い抜歯を決断。そのときは、抜歯なんて大したことないよなと思っていたので決断というほど決断的でもない。ちなみに抜く場所は左下です。


抜歯は係りつけとは別の、抜歯が得意だという病院を紹介して頂いたので予約をして向かったのが今週の月曜日、退社後。親知らずは一度虫歯治療して削れていたのもありペンチで楽につかみ取れなかった。縦に綺麗に生えてるのになかなか取れず、拷問器具みたいな棒でぐりぐりやられた。麻酔もあるし痛くないとか言われていたけど、結構痛い。なんというか歯は痛くないのだが、ぐりぐりやっているので顎にダメージがある。軽い顎関節症もあるのに大丈夫かな、顎外れるんじゃないかなと思いながら、じっと終わるのを待った。思ったより時間がかかった。取れた歯は3つに割れていた。


終わってからはできた穴を縫合し、ガーゼを噛みながら一度病院の外で薬を貰ってまた病院へ。その間に止血が出来ていたらしく、治療終了。その場で痛み止めを飲み帰宅(麻酔が来れる前に飲んでおかないと辛いらしい)。痛み止めの他に2種類の薬を処方されたのだけれど、薬の効果が切れてくると痛くなる。鈍痛とでもいうのか。だいたい5時間くらいで薬が切れて痛みが来る。夜中に起きてしまいなかなかしんどい。飲むと30分くらいして痛みが治まる。薬の効果が覿面で、それはそれで空恐ろしいものがある。麻酔もそうだけど、こういうの無かった昔の人は大変だったんだなと思う。古代の人骨で治療痕がある歯が発見されたとか、歴史の教科書で見たことあるけれど、ぜったい想像を絶する痛みだったのだろう。現代に生まれた事に感謝。


月曜夜に抜いてから水曜くらいまでは流動食的な食事のみ。いちおう普通の食事で大丈夫とは言われたのだけれど、あまり口も大きく開けられないし。ウイダーとかプリンとかヨーグルトとか野菜ジュースとか豆腐とか。あまりストローとかで陰圧がかかると穴を塞いでいるかさぶたが取れるおそれがあるらしいので、ウイダーとかもお皿に出してすくって食べた。我ながらなんという慎重さよ。腫れが喉のあたりまで広がっているようで(そういうものらしいが)、飲み込むのが痛い。


運動について。血行がよくなると治りが悪くなるから2、3日やらないでねーと言われたので、律儀に3日間守った。本当は2日の方を取りたかったが、2日目の時点では普通に痛みがあったので運動したい気持ちが無かった。帰宅して運動しないとやる事無いのですぐ寝てしまう。そうして睡眠を長く取れたので、運動できないストレスを長時間睡眠で相殺できた。8時間睡眠が3日くらい続いてちょう気分爽快。ここ2年くらいで一番良く寝た一週間になったと思う。


そうして木曜日の夜に筋トレのみ再開。筋トレ後、再出血もあまりなさそうな感触だったので金曜日は普通にローラーに乗った。都合4日空けるとやっぱり体力が落ちている。体力もそうだが、回復力も落ちていたようで、筋トレの翌日は筋肉痛でバキバキだった。


これを書いている土曜日にはもう痛みはほぼ無い。起きぬけにちょっと痛みというか重みがある感じ。ただ口を大きく開けると痛い。顎の炎症がしばらく残るせいで痛くなるようだ。本場のハンバーガーとか多分まだ食べられない。


以上、経過報告でした。来週月曜日には抜糸をする。

2015年6月に観た映画など

ずーっと降り続いた雨もようやく収まり、夏来たるといった様相の土日。久しぶりに両日フリーだったので、土曜日は峠、日曜日は荒川へ。外を走ったのは1ヶ月ぶりくらいだったかもしれない。走りはじめこそ気持ちよかったが暑さが非常に厳しいため、両日とも昼頃で終了。峠は2ヶ月ぶりくらいだが、意外とタイムが落ちていないぽかったのでよかった。ここのところあまり練習量を積めていなかったので、8月末の乗鞍へ向けて乗り込んでいきたいが果たしてどうなるか。


6月はそこそこ映画を観ていたので久しぶりに感想など。4ヶ月ぶりか。


テイク・ディス・ワルツ
結婚5年目くらいの夫婦が、倦怠期に入りそこに魅力的な男性が現れ…という恋愛もの。前半はイマイチ怠い展開だが終盤は割とよかった。ヒロインが可愛いと可愛くないの境界線にいる感じのルックスなのが惹かれる。


『エンダーのゲーム』
地球外生命体と戦うため、宇宙艦隊指揮官の適正を測るゲームに選ばれた少年エンダーの成長と活躍を描く。後半の展開は何となく予想出来た。SFだが派手過ぎず、やや抑えめ過ぎるものの知的な演出と展開はなかなか好み。ハリウッド的なプロットだが絵作りがクールなのであまりそれを感じさせない。


アパルーサの決闘
西部劇成分補給のために観た。凄腕の保安官と相棒のバディもの。理不尽さも含めよく纏まった西部劇という印象。纏まり過ぎていてちょっと物足りなさはある。主人公の年齢のせいもあり、ヒロインが老けている。


『レーサー 光と影』
ロードレースの映画。コーチとグルでドーピングを常用するという、実在した女性トップロードレーサーの人生を描く。有名になっていく中で、自分の勝利は自分だけのものでなくなっていく。周囲の期待と、違反をしている事実。そのどうにもならない葛藤と選択が苦しい。レースシーンもなかなかリアルで熱い。 訳が直訳気味で固く、演出もやや大げさだけれどスポーツものならば許容範囲内か(ノーヘルドレス姿でロード乗ったり、普段着でトレーニングとかはねぇだろうと思うが)。主人公が美人なのがよい。


『ゲームオブスローンズ シーズン4』
シーズン4は全般的に因果応報の消化で話が回っている印象。初期からの登場人物が退場したり、初期に名前だけ出てきた家が出てきたり、無関係だったキャラ同士が鉢合わせするなど飽きない。しかしホントに幸せそうなキャラが一人もいない。映像のダイナミックさを含め、群を抜いて面白い。勢力図が分かりづらいのだけが残念。8月にはシーズン5が始まるようなので楽しみ。


『シンデレラ』
5月に観たのかな。あのお方と映画館で観た。粗筋は割愛。ディズニーらしく、色合いがビビッドなのに上品に見せるのは流石。テーマは子供向けだが大人も楽しめるようにできている。ゲームオブスローンズの王子役が王子役で出ていた。


あとはニコニコ動画でアニメをいくつか観ているが、どれも現時点で未完なので感想は来月。『血界戦線』、『アルスラーン戦記』、『ニンジャスレイヤー』あたり。あとあのお方から命じられて『ラブライブ』を借りて観ている。

忘れる

土曜も日曜も雨。ここのところ週末は雨ばかりである。日曜の朝練は筋トレをしてからローラー。寝付きが悪かったけれど前日に決めた計画通りに事を進めたいので、重い身体に鞭打って始める。起き抜けに筋トレをすると身体がうまく動かない。負荷もしっかりかけられてない感覚がある。ワークアウト後はミスドへ。また値上げをするらしい。大丈夫か。昨日やったTOEIC模試の答え合わせを行う。模試は2回目なのだがスコアがほぼ横ばい。まるで成長していない…。2時間集中する事には慣れて来たが、相変わらず最後の設問までにちょっと時間が足りなくなる。


この一週間はどうもダウナーな感じが拭えなかった。体調不良という程でなく、仕事もそれほどキツくなかったのだが。どうにも寝付きが悪い日が多く、眠れないので寝酒を嗜んだりもした日もあった。心的なストレスが蓄積しているのかと思うが、原因もあまりあたりが付かない。


こっちのブログでも最近は自転車関連の話ばかり書いていて、どうしてかと思ったら、休みの日には自転車の事しか考えていないからだと思い至った。平日昼間は仕事をしているので、一般社会人並みには仕事の事を考えている。そして、その環境下でそれなりに小さい発見とか知見みたいなものも閃いたりする。ただ、その事を書き留めたりツイートしたりしていない。結果、忘れ去られる。だから記事にもならない。日常に埋れていくというのは、ある意味こういうことなのかも知れないと思う。流れ去って行ってしまう思考は、流れ去って行ってしまう程度のレベルのものだという事もあるだろう。でも、その瞬間考えていた事は個人的にはなるべくどこかに留めておきたいなと思う。それが役に立つかどうかはあまり重要ではない。たとえば数年経ってもずっと同じ事を考え続けている事が分かるのは、数年頑張ってそれを覚えているより、どこかに書いていたほうがずっと認識しやすい。ある意味、思考を計測する事にもなる。計測していれば修正もしやすい。つれつらと理屈っぽく書いているが、結局のところ日記でいいような気もする。


日記を含めて、ツールはたくさんあるので仕組みと意欲の問題になる。

2015年2月に観た映画など

ずーっと海外ドラマばっかり観ていた。


風立ちぬ
テレビでやっていたのを観た。ヒロインが美しい。面白いのだが、色んな意味で綺麗すぎるという印象。生きねばという比較的地道なテーマがあって、確かにストーリー上リンクしているのだけれど、主人公もヒロインもあまりにも綺麗かつ超然とし過ぎているので、テーマがイマイチおれみたいな一般市民の腹に落ちてこないもどかしさがある。雲の上の出来事みたいに思える。


『(500日)のサマー』
地元で有名な美人のサマーと、草食系男子の主人公トムが出会ってから500日間の出来事を描くラブストーリー。というかコメディなんだろう。肉体関係は持つけれど付き合うのはイヤなのよねとか言われる、ある意味絶妙な距離の取られ方をする主人公が終始カワイソス。すげぇモテる女性で、こういう行動を取るタイプはたまーにいるんだろうなという感じで、なんとなくリアリティはある(自分の人生では出会った事ないが)。男の振り回し方を心得ているというか。『このヒロインがひどい!』オールタイムベストに入る名作。フォロワーさんのレビューが面白くてオススメです。あちらの感想にもあって自分も同じ思いを持ったけれど、真摯な気持ちに対しては出来る限り真摯な気持ちで受け止めるというのが人間関係のあるべき姿だと思うので、そこに自覚が無い相手との付き合いというのはえてして碌な事にならない。そういう相手だというのを悟った時点でお別れするべきなんだろうけれど、好意の感情が入るとそう簡単には割り切れなくなるのだろう。おそろしや。


『ゲームオブスローンズ シーズン3』
レンタルで借りられるのは現時点でここまで。状況は混迷の一途を極める。このシーズンのクライマックスで割と重いショッキングな出来事が起き、フィクションだけれどちょっと引き摺った。その状況を真正面から受け止めなければいけないキャラクターが居るんだけれど、そいつの気持ちを考えるとなんかもう可哀相すぎて涙が出てくるくらい。頑張って復讐果たせよとか思う。とはいえ相変わらず話は面白くて、相変わらず先が気になる。しかし戦時中とはいえ酷い世界だなーと思う。基本的に幸せそうな人間がいない。誰しも常時酷い境遇なので、そんな中にささやかな希望を見いだしてそれを大切にするみたいな、仏教?みたいな心境での観賞になってくる。最終話で割と希望を感じさせるキャラが沢山居たので、そこは救いではある。とにかく多彩なキャラクターが生き生きとしているのが魅力なんだと思う。

疲労の数値化

気がついたら22日連続でローラーに乗っていたので、1日くらい休んでも大勢に影響は無いだろうと思い、金曜の夜は久しぶりに休脚日にして同期と少し呑んだ。色々と仕事の事で普段話せない事を話せたのでよかった。精神安定のためにはこういう機会も必要だ。そうして明けた土曜日。少し早起きをして、といっても平日のいつもの起床時間だが、月1回のFTP(自転車乗りでいう戦闘力のようなもの)計測のためローラー。


80分のワークアウトで、間に5分と20分の全力走を行う。ヘトヘトになるのがわかっているので、全力走の前はかなりナーバスになる。走るの止めたい…とか思う。全力走の最中もキツい。全力だから当たり前なのだけれど。走るの止めたいとは思わないが、時間の進みがすごく遅く感じる。まだ15秒しか経ってないのかよとか思う。決められた時間で全力を出し切るというのはけっこう難しく、終了間際に急激にパワーが上がったりすると失敗。きっちり力を使い切らなくては正確な計測にならない。今回は心拍数とかみてもわりと追い込めたのでそこそこ確からしい数字が出たと思う。5分のパワーは上がっていたが20分のパワーはあまり変わらず。


パワー計測が出来るようになって、トレーニング時の疲労が数値化出来るようになった。60分の全力走がTSS100という基準で、トレーニングのログをアップロードすると専用サイトで自動的にそのワークアウトの疲労度(TSS・蓄積ストレスという)が出る。自分の場合は平日の1回のローラーでTSS60-80前後、休日に1日2回乗れれば合計TSS150くらい。運動強度が高ければ短時間でも高い数字が出るし、ゆるく乗っていれば2時間でもTSS100いかなかったりする。トレーニングの本とか読むと、トップアマチュアは一日100以下だと練習不足だという。でも毎日TSS100稼ぐのはけっこう大変。仕事終わったあと60分の全力走なんて出来ないし。そうなるとTSS100稼ぐには最低60分以上走らないといけないし。サラリーマンが毎日そんなに練習できるものかよ…。まぁおれはトップアマじゃあないけれども。また、TSS150を越えると翌日に疲れが残るという。これはなんとなく自分の感覚と合っている。あくまで自転車でパワー計測した際の疲労度しか測れないので、筋トレとか普段の生活での疲れとかは考慮されないが、最新のスポーツ科学はすごいなと思う。


このTSSという概念のお陰でなかなか効率のよいトレーニングができるようになったのは確かだ。けっこう追い込んだなーと思っていてもTSSをみるとあんまり数字が稼げてなかったりすると、次はもう少し強度や時間を増やそうとか判断できるようになる。


とはいえ、数字だけを鵜呑みにせず自分の感覚と併せて疲労感を認識する事も大事。同じTSS100でも、ヘロヘロのときとまだまだ行けそうなときもあるし。

無計画

空が重たい日曜日。朝ローラーを少しやった後ミスドに行こうと思ったが、急遽思い立ちTOEICの模試をやる事にした。来月が試験なのでそろそろ取り組まねばと思っていた。2時間きっちり時間を計って行った。答え合わせをしたあと集中力が完全になくなったが、それでもノルマをこなすため2回目のローラー。ただでさえ疲れていたのに、お供のDVDの内容が、さえない男が突如モテだして二股を掛けるというガッデムな内容のものだったので5割り増しのヘトヘト感(途中で観るのを止めた)。仮眠を取り、マクドで模試結果の見直し。part7が苦手過ぎる。そしてこれから髪を切りに行く。詰め込みすぎな日曜日であった。


おとといの金曜日で仕事が一段落した反動もあるのだろうが、この土日はどことなく燃え尽き症候群気味に過ごしてしまった。休日は1人でもだらだら過ごすのは嫌で、なるべく計画的に動きたいと思っているのだけれど、身体がなんとなく動きづらく思考も散漫だった。世界と噛み合ってない感じがあった。


行動そのものの意義深さよりも、些事ばかりだとしても計画通りに事が運ぶというほうがより満足感を得られる事がある。衝動的に動くというのはなんとなく苦手だ。精神的に余裕の無い人間だからかもしれない(余裕のある人間になりたいが)が、自分だけで完結できる行動はなるべくフルコントロールして、自分自身で衝動を起こして無駄に精神力を消費する事をあまりしたくない。自分でコントロールできない衝動的な事項のために精神力を温存しておきたい。そんな意識にも関わらず、この土日は完全ノープランだったので、なんというか前提からして戦略的に負けている。


とはいえ、結果としては模試やれたからそれは良かった。

他人に学ぶ

風の強い日曜日。昨日の疲れがやや残っていたので朝練は軽いものに留める。思い返せば昨日は、朝練・出勤・帰宅後筋トレ・夕練となかなか密度のある一日だった。ドーナツ程度のカロリーは消費したかなと思い、朝練後はいつものミスドへ。これを書いている頃合は昼前だというのにすごく空いている。静かで快適だが、経営大丈夫かと心配になる。なくなると困る。最近売り出したプリペイドカード買ってあげようかしら。5,000円使うとドーナツ1個がつくようだが、特典としてはちょっとみみっちい。ミスド自体なにげに値上げを繰り返しているから、今の定価は思わず二度見するような値段になっている。


最近は他人から学ぶ事が多い。ポジティブな事はもちろん、ネガティブな事も。ネガティブな事を学ぶというのはいわゆる、人のふり見て我がふり直せ、という事だが、自己の客観視というのは思った以上に出来ないものなので、こっそり自分に置き換えて反省の材料とする(これ以前も書いたような気がする)。


他人の良いところを探すのが最近は少し楽しくて、初対面の人の話を聞くのがあまり苦痛でなくなってきた。一方的にずっと話されるのはイヤだけど。どんな人にも積み重なってきた経験の時間があるわけで、その人固有の経験を聞くのも悪くないが、その経験に対してその人がどう思ったかというのまで聞けたら楽しい。というかそこまでコミュニケーションできればかなり良い関係性だ。そういうのが得意な人がたまにいて、ズバっと深いところに刺してくるとコミュニケーションは気持ち良くなる。なんかこう、達成感みたいなものが得られる。自分の場合はそう簡単にはいかない。しかも、どっちかと言えばぼくの方がファーストコミュニケーションでは壁を作ってしまう方なので、そこを直したいと思う。


なるべく積極的に他人の良い面を拾って、自分が成長するためのヒントとしたい。なんだか意識高いふうだが、自然にさらりとこういう事が出来ないので、いささか背伸びをする必要があるのだ。


そういう機会をなるべく捉えていきたいが、色んな意味でコストがかかる。そこを惜しんではいけないと思ってはいるけれど。