アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』感想

abema TVで観た。

 

“イタリア、ネアポリスに住む少年ジョルノ・ジョバァーナは、ジョースター家の宿敵・DIOの血を継ぐ息子である。15歳になったジョルノは、イタリアの裏社会を牛耳るギャング組織「パッショーネ」とトラブルを起こし、狙われることとなり…。”

 

原作厨だがなかなか良かった。1話で舞台背景、主人公ジョルノの人となり(イケメン、爽やか、ずる賢い)、スタンド能力まで見せており、テンポが良い。色合いもビビットで独特だがジョジョらしい感じがあって良い。声優も合っている感じがする。絵柄も原作終盤のデザインで1話から描かれているのが嬉しい(安定している)。

 

3クールらしいので改変なしで最後までやるのだろう。オリジナル要素があると嬉しいがあまり期待はしていないし、逆に省略するエピソードがあっても良いと思う。5部はジョジョの中でもスタンド能力とその攻略法が謎解きのようで楽しいので、映像と演出でより盛り上がるようなものを期待したい。

 

5部に関しては自分が中学~高校生くらいの頃に連載していて毎週ジャンプで読んでいた。当時だとキングクリムゾンが初めて発動した時のインパクトやホワイトアルバムの強さ、アバッキオの過去や暗殺チームとの三つ巴などにグッと来た。多感な時期に触れていたジョジョなので少なからず思い入れがある。その当時の作品が20年近くの時を経て映像化されるというのはなかなか感慨深いものがある。

2018/10/09

家庭周りがゴタゴタして考えなければいけない心配事が増えているせいか、どうにも腑抜けた3連休を過ごした。1日はまともに動いたが2日はほぼ丸々クズであった。クズっているときの自分は、昼寝だったり、漫画だったり、ニコニコ動画だったり、ゲームだったり、甘いものだったりといったとにかく易きに流れがちになる。映画とか読書といった集中力を要するものが苦手になるかわりに、即物的な快楽やエンタメを一人で摂取したくなる。易きに流れがちだなーと思いながらもやめられないのが心の弱さであるが。

 

その、易きに流れていくときの自分が本当の自分だ、だとは思わない。いろんな自分の一面が、ある条件下で表出しているにすぎない。ただ、易きに流れて行くときは割と自然な感情のままに求めるものを求めたい気持ちが出てくるなとも思う。それは『アイス食べたいな』とか『昼寝したいな』みたいなものの他に、時間があればやりたかった事とか、行きたい場所だとか、会いたい人だとか、なりたい自分だとか、そういうものもふっと浮かんで消えたりする。そういうふっと浮かんできた欲を(いつかできるようになる日に備えて)こういうクズっているときだからこそキャッチしておく事も大事なのかなと思う。

漫画『攻殻機動隊』

今日(2018/10/08)時点でKindleで無料配信中。懐かしくなってダウンロードした。

 

1991年リリースだが、その時代にこのクオリティの作品が作られていたということに感嘆せざるを得ない。著者のあとがきでは『表層を舐めただけの軽いサイバーパンクもどき』というくらいの謙虚なものだったが、当時はすげぇ漫画だと思って読んでいたし、今読んでもまったく色褪せない面白さと重厚さがある。一話完結のサイバー刑事ものとしても楽しめるし、後半の人形使いとの邂逅とラストまでのSF的展開はとにかくすげぇの一言しかない。ひとたびページを開いてしまったら自動的にもりもり読んでしまうくらいの求心力がある。

 

絵もすごく緻密で、機械のインダストリアル感や建物のリアルな感じは今見てもたまらない良さがある。軍事や武器のリアリティもすごく良い。欄外にたくさん書き込まれた蘊蓄もそれだけ読んでも面白い。サービス精神旺盛な作家さんだなと感じる。

 

ちなみにおれは士郎正宗作品に関しては原理主義者なので映画やアニメより断然原作派である。われわれ原作原理主義の特徴として『シリアスでありながらそこそこギャグを混ぜる士郎テイストが好き』というのが挙げられる。映画やアニメにはこれがない。なんで真面目一辺倒にしちゃってんのというかんじである。フチコマのオトボケ感あふれるキャラや、漫才的なキャラクターの掛け合い、『〜〜〜』みたいな感じの口の雰囲気といってわかるだろうか。ちなみに、このテイストを継承しているのは数あるメディアミックスのうちPS1のゲームぐらいである。このゲームでのアニメパートや話はとてもよいので機会があれば触ふれてみてほしい。

 

ファンとしては断然アップルシードの5巻を待っている。 

 

 

役割分担

20代の頃、社会人になってからも学生時代の友達とは年1回くらい泊まりを含む旅行に行っていた。だいたい夏ぐらいの、お盆どまんなかではなくちょっとだけ混雑をずらすような季節にしていた。だいたい仲のいいメンバー5人で行っていたのだが、みんな休みがカレンダー通りでもなかったから1泊2日という強行日程もザラだった。もう何年も行っていないが、今でもやりたいなと思う。ライフスタイルがみんな変わってしまっているのでなかなか難しいけれど。

 

夏前くらいになるとメンバーの中で一番行きたいやつ(仮に井村とする)が「今年もどっか行きたいなー行こうぜー」とメールで呼びかける。そうしてメンバー全員が一度集まる。そこでなんとなくワイワイ話しながらおおまかにどこに行くかを決める。どこに行くかを決めたあとは、具体的にどういうルートで観光するか、どこに泊まるかなど全ておれが決めていた。飛行機とホテルの予約、ルート選定、スケジュール割、予算などだ。

 

そういった細かいことを考えるのは好きだし苦にもならないから普通にやっていた。ドラッカー的に言えば井村がリーダーシップ、おれがマネジメントということになろう。戦略的と戦術的だと言い換えてもいい。王さまと軍師みたいな。

 

最近休日に人を集めるイベントを色々と企画しているのだが、そのイベントはおれが「やりたいなーやろうぜー」と言い続けていたところ賛同者が現れてくれたというパターンだった(とても有難いことです)。その賛同者はおれの友達なのだが、仮に中町さんとする。そうして中町さんとやるぞーと決めたあと、中町さんは早速翌日に詳細なタイムテーブルや予算などを送って来てくれたのだった。それを感心とともに眺めながら、「あ、これ昔おれがみんなで旅行行ってたときのおれの役割を、中町さんがしてくれてるんだ。」と気付いたのだった。

 

たぶん、旅行の例でいうと一番行きたいやつが井村で、イベントは一番やりたいやつがおれだったのだろう。一番やりたいやつが主導していると、(自然と)周りがマネジメントに回る。当たり前なのだが、クラスタというかコミュニティというか、メンバーによって役割が自然と決まって行くような現象に見えて、なんだか面白いなと思った。

新しい道路

家の近くに新しい道路が出来ている。街と街をつなぐような大きい道路なので、今まであった家並みのグリッドを無視して斜めにズドンと通っている。この道路ができれば渋滞がけっこう緩和されそうで、悪いことはなさそうだ。車の売上は下降の一途をたどっているのに、道路はどんどん増えていく。道路が減ることはないよなと思う。

 

新しい道路ができてしまうと、途端に前の景色はどうだったかを忘れてしまうなと思う。思い出せなくなる。街並みや、雰囲気は、すべて新しい道路に上書きされる。その景色こそが、まるで以前からあったかのように現在に馴染んでいるので、その目の前の現在だけではなく過去までも上書きしてしまうことがある。そうやって過去を忘れてしまったり記憶が変わったりしてしまう前に、動画でも写真でも撮っておけばよかったと思うこともあるのが、そういうことを思うのは、常にすっかり変わってしまったあとだ。

漫画好きと電子書籍

最近、ベルセルクの新刊がでてウレシイ!と思っているうちにHUNTER×HUNTERの新刊もでてまたウレシイ!となった。この2つはさらにウレシイことに紙の本と電子書籍と同時発売だったので、ベルセルクは発売日の深夜0時に早速ダウンロードできたし、ハンターのほうも発売日の朝に買って出勤前に読むことができた。ベルセルクは絵が緻密で1コマ1コマ惚れ惚れするし、ハンターはとにかく話の展開が面白すぎる。けれどもこうして新刊が出たということは、次の新刊までまた待たないといけないということだ。かなしい。

 

自分の場合、漫画は買ったら冗談抜きに100回くらいは読み返す。何回読み直しても面白い。隅々まで絵と話を楽しみたいという欲がある。そのため、売ったり手放したいと思うことがない(逆説的に言えば、そういう何度も読み返したい漫画を買っているともいえる)。そうするともはや紙の本で買うよりも電子書籍で買うことのアドバンテージが大きい。紙の本のぬくもりとかいうのは自分は全く感じたことがない。さらにこれは自慢なのですがiPad Pro 12.9インチの大画面で観ることができる。iPhoneのサイズだと小さすぎて字が読めないものも多いものですから。場所も取らないし、漫画に関してはもうほぼ電子書籍でいいかなという気がしている。当然、サービスが終了したら読めなくなるリスクもあるが、それはそれで仕方がないと諦める。

 

本当は、好きなものを好きな人にも体験してもらいたいという欲が昔からあるので、その点電子書籍だと『貸す』ことができないのだけがもどかしい。昔は紙の本しかなかったから、学生の頃はひとりの家に友達全員が自分たちが買った漫画を持ち寄って回し読みをしていた。ベルセルクもそうして知った面白い漫画の一つだったし、同じ漫画を共有することで同じ漫画のネタで盛り上がることができた。

 

まぁ、いまはこうしてブログで紹介することで興味を持ってくれたり買ってくれたりすることもできるから、それはそれで良いかもと思う。

 

 

50日間毎日ブログを更新した感想

8/11からブログを毎日更新し、50日まで継続した(今日時点でたしか53日目)。駄文の山だが我ながらよく続いているなと思う。ざっくりと感想を箇条書きに。

 

・更新しないと気持ち悪い

・新しいことや体験に目が向く

・1日目と50日目でも文章を書くスピードは変わらない

・キーボードじゃないと書けない(2エントリーくらいはiPhoneで書いたがコレジャナイ感がすごい)

・ アマゾンのリンクを貼るのがけっこう大変(はてなブログのアプリからだとうまく貼り付けできないのでSafariを使わざるを得ない)

・30日間まではその日にエントリを書いていたが、50日間までにはいくつかストックした記事をアップした

・本の感想は割とPVが伸びる

・映画の感想はそれほどでもない

・RTしてもらうとPVが跳ねる

・沢山の人に読んでもらえると何だかんだで嬉しい(のでRTしてくれると嬉しい)

 

こんな感じ。