引っ越し1

7月から実家に戻る事に決め、ここ2週間の休日は実家と1人暮らしの家(もう少し簡単な表現はないものか)を、自分のクルマで往復して荷物を運んでいる。家と家の間はおおむね1時間から1時間半もあればたどり着ける距離であり、もともとクルマを運転するのが好きであり、荷物もそれほど多くはないものだから、業者に頼まず自分1人で荷物を運んでいる。


ウィークエンドに実家に帰り、休みの日の朝にクルマで1人暮らしの家に向かい、家具やらダンボールやらを整理しクルマに詰め込み、そういった作業の合間に固定ローラーでトレーニングをし、シャワーを浴びて昼食を食べて作業を続ける。道が混み始める夕方まえに帰路につき、運んできたものを部屋に配置する。そうやって今日まででおおむね8割ほどの荷物を実家に運び終えた。帰りのクルマではちょっと疲れて眠くなりがちなので、だいたいiPodで男性ボーカルの歌を選び、眠らないように歌いながら運転する。ここのところずっとSIAM SHADEの2というアルバムをかけながら運転しているので、この時期の思い出はたぶんこのアルバムを聴き返すたびに思い出す事になるだろうと思っている。


実家の猫は新しい家具が運び込まれるたびにそわそわし、ぼくの部屋に入ってはクンクンと鼻を鳴らして歩き回る。去勢をしていない雄猫だから、たしか今年で10歳くらいになるのだが稀にマーキングをする事があり、今のところはぼくの家具にされていないけれど、いつ攻撃を受けてしまうか、それが目下の心配事のひとつ。


30歳になり実家に戻るということは社会一般的に考えても胸を張れるようなことではないし、出来れば1人暮らしを続けたかったけれど、自分と家族を含めた今とこれからの状況を自分でそれなりに考え、現状において最も効率的な選択だと思ったのでそうすることに決めた。総合的に考えても自分と家族の楽しさの総量は今より多くなるはずで、また、そういうふうになるように新しい暮らしを初めたいなと考えている。