熱量と仕組み

うすら寒い土曜日の午前中。予報では今日は雨だというので少し遅めの7時半に起きてみて、うだうだしながら外にでてみたら雨はまだ降っておらず、ほんのりと騙された気分。朝練に行けたかもしれなかった。

以前、自称自転車チームで目標を作って共有ブログに書いて行こうという企画を考えて、7月くらいから実行しているのだけれど、びっくりするくらい予想通りに閑散とした共有ブログになってしまっている。1番頑張ったメンバーにプチご褒美をあげるみたいなインセンティブも作ったのだけれど、企画倒れになっている。いま書いているのは5人中おれともう1人だけで、1人はそもそも自転車に乗っていないし、もう1人は夏にヘルニアになって以降書き込みが無くなり、最近はヘルニアもよくなったようで少しずつ乗っているのだけれど書いていない。残りの1人は乗っているけれどブログに書こうとしない。会ったときには、乗ってるなら書こうぜ、と呼びかけて居るのだけれど、曖昧な返事をして結局書かないままである。そういう割に、チームジャージ作ってくれとみんなでおれに言う。

おれの自称自転車チームにとって、この共有ブログは手段でもあり目的でもあった。チームで何か共通の目的を持っているわけではなく、個々の目標は人によって違うから、それぞれが個別の目標を書いてブログに経過を書いて行こうということにして始めたものだ。お互いが書き込みあうことで良いサイクルが生まれるのではないかと考えたからだ。しかしながら、今のところその目論見はうまくいっているとは言えない。

7月に、皆で目標を作ってブログに書いて行こうぜー、といったその当時の熱量は今はもうない。夜ほろ酔いの勢いで書いたラブレターが、一夜明けて冷静に読み返してみたらどうもしっくりこない、みたいなものだと思う。

こういったプロジェクト(大げさな表現だが)は、モチベーション(熱量)とシステム(仕組み)という2つの要素に分けられるのだと思う(モチベーションの対となる概念はインセンティブだと思うが、インセンティブはシステムに内包されているものだと考える)。プロジェクトはスタートこそモチベーションだけでもなんとかなるけれど、継続させるためには熱量以外のもので走らせる必要がある。熱量は個々人で違うから、個々人の熱量だけに頼る仕組みだとうまくいかない。坂道ではペダルを漕がなくても自然と車輪が転がっていくように、最低限の熱量でうまく転がるようなシステムを最初にじっくり考えて作るほうが、たぶんプロジェクトはよく回り続けるだろう。

結局のところ、今回は仕組み作りと見通しが甘かったのだと思う。だから、仕組みを修正していかなければいけないなと思う。それを押し付けではなく、自然な感じでそうしたいなと思う。そこまで悩み考える必要があるのかともまた思うのだけれど。