ぷよぷよのような仕事

ひどく忙しかった12月も何とか昨日で仕事納めを迎える事ができた。その日は昼前から事務所で酒を飲み、夕方前にボーリングに行き酒を飲み、夜は焼肉屋で酒を飲み、家に帰ってから1人で酒を飲んだ。そのため今日は寝坊するかなと思ったが、ほとんどいつも通りの時間に目が覚めたので久しぶりにファミレスに行ってのんびりと朝を過ごした。できれば自転車に乗りたかったけれど、快晴ながらも昨日降った雨のせいで路面がひどく濡れているから、やめてローラーにした。


12月中の仕事は人が1人減ったせいで業務量がその分増えて、上とか横から降ってくる仕事を只管と処理するだけでほぼ終わった。7つの習慣などで言うところの『緊急かつ重要』な仕事に忙殺され、『緊急で無いが重要』な仕事に集中する事が出来なかった。人が減るのは少し前にわかっていたから、人が居るうちに段取りや仕込みをもう少ししっかりとやっていれば良かったなと後悔している。

只管と仕事を処理していく中でふと、今の状況って難易度の高い『ぷよぷよ』に似ているなと思った。色付きのぷよ(=緊急では無いが重要な仕事)を組み立てて連鎖を掛けようと(=処理しやすいように段取りを組む、その仕事に取りかかる、などしようと)する中で、透明のおじゃまぷよ(=緊急で処理するべき仕事)が山ほど降ってきて、組みかけていた色付きのぷよが埋れてしまう。埋れたぷよに到達するために、とりあえず素早く1・2連鎖くらいでおじゃまぷよを消していく(=緊急の仕事を処理する)。そうしてようやく色付きのぷよに到達できたと思ったらまた大量のおじゃまぷよが降ってくる。大量のおじゃまぷよでスペースが埋め尽くされる(書類が山ほど溜まっていく)と、消すためのスペースすら確保出来なくなっていく。

そうしたふうな状態が少し続くと、透明のおじゃまぷよを消すための1・2連鎖の技術ばかりが磨かれてくる。一見してそれは良い事のように思えるけれど、本来は大きい連鎖を組んで消す仕組みや技術にフォーカスするべきであるはずだ。さらに俯瞰すると、ぷよぷよのレギュレーション(またはシステム)それ自体を変えるべきであると思う。ぷよぷよでいうと難易度を下げるような事で、降ってくるおじゃまぷよの量自体が減るようにするとか、ぷよぷよの落下スピードを遅くするとか、そういうふうな事だ。

けれども余裕がない状態ではそういった事まで取り掛かることはできず、それは今の自分自身の能力の限界でもあるのだけれど、これじゃあ単なる作業者というか、オペレーターとしての能力ばかり磨かれていってしまうなと仕事をしながら思った。

ぷよぷよの難易度を変える事は戦略単位の仕事で、連鎖をきっちり組む事は戦術単位の仕事で、おじゃまぷよを消すことは戦闘で、当たり前だけれど戦略に働きかける事が一番レバレッジを掛ける事が出来る。年明けからはようやく増員が掛かるので、人員的余裕があるうちにそういった部分を仕込めるようにしておきたいと思っている。