転職活動をしていた時に考えていた事

長い一週間の折り返し地点。かきいれ時で仕事が毎日忙しく、それなのに人手は足らず。


1年半くらい前の事になるけれど、転職活動をしていたときの事を唐突に書く。


転職活動をしていたときは、結構人並み程度にはバッサバッサと切られたり祈られたりしたと思う。書類で断られることもあれば、面接に言って質問に窮したりしたりとか、初めから採用する気がなさそうなふうで圧迫面接をされたとか、一通り体験したふうに思う。そういった事が立て続けに起こったりしたらまぁ一通り落ち込むのだけれど、そういうときよく心の中で思い出していた教訓めいたフレーズが2つあった。どちらも何かの本で読んだか、ネットかなにかで読んだものだと思う。

 ひとつは、役者のマネージャーが抱えている役者が落選してしまったときに掛けるという言葉で、『君はリンゴだ。けれども今回の舞台ではレモンが求められていた。それだけだ』というフレーズ。比較で落選してしまったのではなく、違う種類の才能が求められていたのだというもの。

 ふたつめは、『失敗は成功の分割払い』みたいなフレーズ。例えば営業マンが1つ売れば100万円の売上になる商材を販売しているとする。その商材は1%の販売率しかないとする。全然売れなくても諦めない営業マンの考え方は、1回断られる毎にちょっとずつ1%ずつ販売に近づいている、だから断られるのは100万円を分割で1万円ずつ貰っていると同じ事だと考える、という感じのものだったと思う。失敗はどこかの成功に辿り着くための積み石みたいなものだともいえる。

 人でも企業でも、何かに理不尽に拒絶されるような事があるとき、そこに何かしら意味とか理由を見つけ、いびつにでも納得しなければ前に進めない心の局面というのはあると思う。そういったときこの2つのフレーズは自分の中ではそれなりに折れたメンタルを繋ぎ直す効果はあった。若干ではあるが立ち直りが早められたと思う。


 もちろん、レモンではなくリンゴを求めて欲しかったと思う事もあるし、全力を掛けた勝負に負けてそれを、見えない成功のための積み石だと、そういつも思うのはしんどい。手を伸ばすときはいつだって欲しいと思ってそうしているのだから。