2014年1月に観た映画の事

祝日の火曜日。来週からはかなり仕事が忙しくなりそうなので、今週は嵐の前の静けさといった平穏。朝から2時間ローラーに乗り、いつものミスドに行くもバb…主婦の皆様方大集合で非常にうるさい事この上ない。貴重な祝日の平穏が台無しである。

ローラーに乗る時はだいたい映画を観る事がセットになっていて、そうすると週に2本くらいは観られる。観っぱなしなのも勿体無いので観た折にはツイッターで感想なぞを書くようにしていたところ、まあまあの分量になっていた。ログを拾えば後から見返す事もできるけれど、纏めて置いたほうが見返しやすいのと、誰かの参考になればと思い、ブログの記事にしてみる事にした。若干加筆修正などもしています。


ハート・ロッカー
イラク戦争での爆弾処理舞台のストーリー。作中の爆弾やテロが悲惨さをどんどん増していき、下手な鬱系物語よりもよっぽど重苦しく、さらにこれが現実世界に存在しているという事実が遣る瀬無い。それでも挫折せずに爆弾に立ち向かう意志に心が打たれる。プロフェッショナルのリアリティがひしひしと感じられる。


幸せのレシピ
プロの女性シェフが姉を失い、その姉が遺した子供との交流を描く。男性シェフとの恋愛もあるが、どちらかといえば家族愛的なものがテーマのように思う。喪失から立ち直るには時間が必要なんだなと思う。子役が可愛い。この男性イケメンシェフのアゴどっかでみたな…と思ったら『ダークナイト』のトゥーフェイスの人だった。


『レスラー』
ブラック・スワン』と同じ監督だという事で観た。全盛期を過ぎたかつてのトッププロレスラーの人生を描く。アルバイトで食いつなぎ、喧嘩別れした娘とは縁遠く、興行では無理が祟り病院送りとなるという、なんとも救いのないがある意味リアルな展開が続く。ブラックスワンとは違い、主人公がちょっと人間的にダメな部分があるが、そういった人間性と生き方の貴さはイコールではないという事を思った。全てを失っても自分自身が納得の行く生き方を求めるとき、片道切符でもそこが帰る場所になるのだろう。


『ヤング=アダルト』
ヤングアダルト(ティーンズ小説)の女性小説家が、既婚の元カレからのメールをきっかけにヨリを取り戻そうとする話。主人公がアル中&妄想癖激し過ぎて、ちっとも応援する気になれないのがある意味新鮮だった。


『ブラッディ・サンディ』
ジェイソンボーンシリーズのポール・グリーングラス監督だという事で観た。1972年の北アイルランド市民運動で起きた事件をドキュメンタリータッチで描く。事件の事は正直あまり知らないが、市民と軍の両方の視点が交互に入れ替わり、互いの立場をかなり中立に描いている印象を受けた。デモ集団が、デモ指導者の思いとは裏腹にアンコントローラブルになっていく様や、軍の命令系統の混乱が悲劇に繋がる様子は非常にリアリティがある。


『007 スカイフォール
説明不要のスパイアクション。従来に比べてオールドファッションドな雰囲気で、それが本編のテーマでもあるようだ。メタ的な造りをしている印象はあるが、そもそも思い入れがあまりないせいか、イマイチのめり込めなかった。ダニエルクレイグは好きだし、カジノロワイヤルはわりと好きだったのだけれど。


『バレンタインデー』
恋愛ものが観たかったので観た。ロサンゼルスでのバレンタインデーの1日を、多くの登場人物を入れ替わり立ち替わりで描く。アメリカのバレンタインは(男が)花を贈るのが慣例だという事が分かった。


永遠の0
DVDではなく映画館で観たもの。原作を先に読んでいたが、原作の雰囲気が出ており、良い出来だったと思う。現代パートは演技がイマイチなように感じたが、過去パートの演技や戦闘シーンは日本映画にしてはなかなか迫力があった。末期の岡田准一の死んだ魚のような眼が良かった。


観た中では『ハート・ロッカー』『ブラッディ・サンディ』『レスラー』あたりが良かった。