2014年3月に観た映画

3月はあまり本数が観れていない。ローラー乗っている時にいったい何をしていたのだろう。


ゼロ・ダーク・サーティ
ビンラディン殺害事件に至るまでの経緯を、CIA女性捜査員の視点で描く。『ハートロッカー』の監督繋がりで観た。中立性はあまりなく、基本アメリカ万歳みたいな感じ。ドラマチックさや派手さはないものの、ドキュメンタリータッチで非常にリアリティのある捜査活動に引き込まれる。『ハートロッカー』同様、プロフェッショナルな仕事の格好良さがある。冒頭の拷問描写がちょっときつい。


『アーティスト』
白黒+サイレント映画で、人気俳優と偶然彼に見初められた駆け出し女優との展開を描く。サイレント映画ならではの『音』の演出が見事で、音楽がとにかくちょう良い。良かったのでサントラをiTunesで買った。展開はベタだが引き込まれる。ノスタルジックで明るい希望を感じられて、前向きな気持ちになる良い映画だった。あと犬がナイス演技。


『スリーデイズ』
無実の罪で投獄された妻を救う為、脱獄の計画を試みる夫が主人公。どんな困難にあってもへこたれず冷静な、痛々しくなるほど熱い主人公の愛情に凄みを感じる。計画がことごとく失敗しても決して諦めない姿勢に心を打たれる。後半、脱獄が始まってからラストまでは状況が二転三転し、目が離せない緊張感がある。


ワルキューレ
第二次世界大戦ナチスの幹部がヒトラー暗殺を目論む。イマイチ乗り切れなかった。どうでもいいけど、いつの時代にもヒトラー役の役者さんは居るんだなぁと思う。意外と似せるの簡単なのか、一人にオファー殺到みたいになるのか。


『ペーパーバード』
第二次世界大戦のスペイン、家族を失った大道芸人が、同じく家族を失った孤児と交流を深めていくが、芸人はかつてレジスタンスに参加していた過去があり、軍から疑われる。ツイートしなかったけどこれは結構良い映画だと感じた。なんとなく『ビューティフルライフ』を彷彿させるが、スペイン的ユーモアはブラックジョークとはまた違った危うさとおかしみがある。ラストの演出は反則だけど泣く。


『アーティスト』『スリーデイズ』『ペーパーバード』が良かった。