2015年1月に観た映画など

1月が終わった。振り返ればほとんど海外ドラマしか観ていない体たらく。


『めまい』(Vertigo)
刑事である主人公は、犯人追跡中の事故により高所恐怖症になり辞職する。ある時、旧友から、妻の様子がおかしいので調査をして欲しいと持ちかけられ尾行を行うが…。ヒッチコック監督はあまり観たことがなかったけど、全編に漂う不安感と緊張感は流石。サスペンスとして純粋に面白い。


ターミネーター
あらすじを書くまでもないが一応。
機械の反乱により荒廃した未来、人類側のリーダーを産むサラ・コナーを抹殺するため、サイボーグがタイムスリップし襲ってくる。今更の初見。2以降を観てからだとスケール感が小さく思えるものの、アクション、SF、ホラーどの要素も一級品。シュワちゃんがナイスマッスル。



『茄子 スーツケースの渡り鳥』
主人公ぺぺが所属するパオパオビールチーム。チームの一員チョッチは、かつての練習仲間であり最高峰の選手でもあったマルコの訃報を受け、失意の中ジャパンカップに向かうが…。
相変わらずレースの描写がリアルで本物を観ているかのような面白さがある。終盤の激坂で『こんなに苦しいのになぜ走り続けるんだ』みたいな感じで自問自答するシーンがあるのだが、スケールは違えどレース中同じように考える事が自分でもよくあるので、なんか涙が出た。


『ゲームオブスローンズ』(2章の途中まで)
ハイファンタジー小説氷と炎の歌』のTVシリーズ。七王国を統べる王を補佐する<王の手>の死をきっかけに、国内の情勢が大きく変わり始めるところから物語が始まる。大陸ウェスタロスの内戦がメインとなる一方で、北の異民族(プラスα)を隔てるための<壁>を巡る争いや、かつて七王国を統一した家の亡命など、複数のエピソードが同時展開する。
ベルセルクタクティクスオウガ、スカイリム(TESシリーズ)をかなり内政寄りにした雰囲気といえば分かりやすいだろうか。セックス&バイオレンス描写がかなり露骨なため人を選ぶ(女性がホイホイ脱いでアンアンしたり、ゲイがチューしたり、首がポンポン飛んだりする)が、そういった刺激で引っ張るような作風でもなく、ストーリーでしっかりと引きつける。なので、それさえ受け入れられれば圧倒的に面白く、クオリティも抜群に高い。話が進むにつれてどんどん状況がカオスになっていく。一癖も二癖もあるキャラクターがこれでもかというくらい登場し、またあっさりと退場する。基本的に、良い奴というかまともな奴ほど割を食うのが哀しい。根性悪いやつが上に立つとだいたい碌な事にならねぇ。そして根性悪い奴が多い。

最初から輸出するつもりで作っているんだろうが、このスケールをTVでやっちゃうアメリカの物量ハンパない。恐るべき事に原作はまだ執筆中であり、未完案件。原作者はおじいちゃんらしいが、なんとか完結してほしい。


だいたいどれも良かったけど、やはり長々と書いた『ゲームオブスローンズ』が特に良かった。