疲労の数値化

気がついたら22日連続でローラーに乗っていたので、1日くらい休んでも大勢に影響は無いだろうと思い、金曜の夜は久しぶりに休脚日にして同期と少し呑んだ。色々と仕事の事で普段話せない事を話せたのでよかった。精神安定のためにはこういう機会も必要だ。そうして明けた土曜日。少し早起きをして、といっても平日のいつもの起床時間だが、月1回のFTP(自転車乗りでいう戦闘力のようなもの)計測のためローラー。


80分のワークアウトで、間に5分と20分の全力走を行う。ヘトヘトになるのがわかっているので、全力走の前はかなりナーバスになる。走るの止めたい…とか思う。全力走の最中もキツい。全力だから当たり前なのだけれど。走るの止めたいとは思わないが、時間の進みがすごく遅く感じる。まだ15秒しか経ってないのかよとか思う。決められた時間で全力を出し切るというのはけっこう難しく、終了間際に急激にパワーが上がったりすると失敗。きっちり力を使い切らなくては正確な計測にならない。今回は心拍数とかみてもわりと追い込めたのでそこそこ確からしい数字が出たと思う。5分のパワーは上がっていたが20分のパワーはあまり変わらず。


パワー計測が出来るようになって、トレーニング時の疲労が数値化出来るようになった。60分の全力走がTSS100という基準で、トレーニングのログをアップロードすると専用サイトで自動的にそのワークアウトの疲労度(TSS・蓄積ストレスという)が出る。自分の場合は平日の1回のローラーでTSS60-80前後、休日に1日2回乗れれば合計TSS150くらい。運動強度が高ければ短時間でも高い数字が出るし、ゆるく乗っていれば2時間でもTSS100いかなかったりする。トレーニングの本とか読むと、トップアマチュアは一日100以下だと練習不足だという。でも毎日TSS100稼ぐのはけっこう大変。仕事終わったあと60分の全力走なんて出来ないし。そうなるとTSS100稼ぐには最低60分以上走らないといけないし。サラリーマンが毎日そんなに練習できるものかよ…。まぁおれはトップアマじゃあないけれども。また、TSS150を越えると翌日に疲れが残るという。これはなんとなく自分の感覚と合っている。あくまで自転車でパワー計測した際の疲労度しか測れないので、筋トレとか普段の生活での疲れとかは考慮されないが、最新のスポーツ科学はすごいなと思う。


このTSSという概念のお陰でなかなか効率のよいトレーニングができるようになったのは確かだ。けっこう追い込んだなーと思っていてもTSSをみるとあんまり数字が稼げてなかったりすると、次はもう少し強度や時間を増やそうとか判断できるようになる。


とはいえ、数字だけを鵜呑みにせず自分の感覚と併せて疲労感を認識する事も大事。同じTSS100でも、ヘロヘロのときとまだまだ行けそうなときもあるし。