2015年2月に観た映画など

ずーっと海外ドラマばっかり観ていた。


風立ちぬ
テレビでやっていたのを観た。ヒロインが美しい。面白いのだが、色んな意味で綺麗すぎるという印象。生きねばという比較的地道なテーマがあって、確かにストーリー上リンクしているのだけれど、主人公もヒロインもあまりにも綺麗かつ超然とし過ぎているので、テーマがイマイチおれみたいな一般市民の腹に落ちてこないもどかしさがある。雲の上の出来事みたいに思える。


『(500日)のサマー』
地元で有名な美人のサマーと、草食系男子の主人公トムが出会ってから500日間の出来事を描くラブストーリー。というかコメディなんだろう。肉体関係は持つけれど付き合うのはイヤなのよねとか言われる、ある意味絶妙な距離の取られ方をする主人公が終始カワイソス。すげぇモテる女性で、こういう行動を取るタイプはたまーにいるんだろうなという感じで、なんとなくリアリティはある(自分の人生では出会った事ないが)。男の振り回し方を心得ているというか。『このヒロインがひどい!』オールタイムベストに入る名作。フォロワーさんのレビューが面白くてオススメです。あちらの感想にもあって自分も同じ思いを持ったけれど、真摯な気持ちに対しては出来る限り真摯な気持ちで受け止めるというのが人間関係のあるべき姿だと思うので、そこに自覚が無い相手との付き合いというのはえてして碌な事にならない。そういう相手だというのを悟った時点でお別れするべきなんだろうけれど、好意の感情が入るとそう簡単には割り切れなくなるのだろう。おそろしや。


『ゲームオブスローンズ シーズン3』
レンタルで借りられるのは現時点でここまで。状況は混迷の一途を極める。このシーズンのクライマックスで割と重いショッキングな出来事が起き、フィクションだけれどちょっと引き摺った。その状況を真正面から受け止めなければいけないキャラクターが居るんだけれど、そいつの気持ちを考えるとなんかもう可哀相すぎて涙が出てくるくらい。頑張って復讐果たせよとか思う。とはいえ相変わらず話は面白くて、相変わらず先が気になる。しかし戦時中とはいえ酷い世界だなーと思う。基本的に幸せそうな人間がいない。誰しも常時酷い境遇なので、そんな中にささやかな希望を見いだしてそれを大切にするみたいな、仏教?みたいな心境での観賞になってくる。最終話で割と希望を感じさせるキャラが沢山居たので、そこは救いではある。とにかく多彩なキャラクターが生き生きとしているのが魅力なんだと思う。