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2017年2月に観た映画

春が近づく土曜日。午後にリアル妹と『ラ・ラ・ランド』を観に行った。今回の記事では書かないけれど、凄まじい映画だった。『セッション』も凄かったけれど、また別ベクトルで尖った映画を作ってくる監督だ。

 

2月はなんとか最低週1で映画を観ようと頑張った。

 
 
『LIFE!』
BDで借りて観た。出版社でさえないサラリーマン生活を送っている、妄想癖のある40代主人公。自社が買収される事になってしまったのだが、[LIFE]最後の表紙を飾るネガが無い事に気付く。撮影した写真家はグリーンランドに居る事が分かり、主人公が取った行動は…。
『ライフオブパイ』の監督で、前作の映像は綺麗ながらもやや嘘っぽさも目立ったが、今回は大自然の美麗さがなかなか自然に描写されている。画になるカットが多くてみていて楽しい。
 地味な生活から抜け出して、スリリングな冒険に出てみたいというのは誰もが日常のなかでふと憧れるもの。日常から一歩を踏み出す勇気により、大冒険に出る主人公。変えられない結末でありながらも、冒険を通して主人公の人生に対する意識がほんのちょっと変わっていく。変えられないものと、変えてゆけるものの対比が、ファンタジックな映画なのにリアリティを持って描かれる様は見終わった後に心地よく余韻が残るものだった。 
 
『ダラス・バイヤーズ・クラブ』
DVDで借りて観た。テキサスで電気技師をやっている主人公ロンが、医者よりエイズ陽性と言われ余命30日の宣告を受ける。裏取引で新薬のAZTを買い一命を取り留めるが、政府主導のこのAZTが強い副作用を起こす事を知り、メキシコの闇医者から本当に効くといわれる認可外の薬を仕入れるが…。
ロデオとセックスとドラッグが生き甲斐の刹那的人生を送る主人公。認可外の薬をメキシコから仕入れて患者に販売するのも最初は金儲けのためで、まったく価値観に共感できなかったが、エイズや薬の事を勉強しドラッグを止め、徐々に患者のため義のために行動していく姿はなかなかカッコいい。認可外の薬を売るきっかけになった相棒のゲイもなかなか良い味を出している。ドラッグを止める事ができずにどんどんガリガリになっていく姿は痛々しい。
違法ギリギリの販売方法を行う事で、政府から度々圧力がかかるが、効く薬を認可しようとしない政府(FDA)の方がどう考えても悪いように感じる。日本ではあまりなじみの無いエイズだが、アメリカではかなり問題になっているようで、こういった実話を元にした映画が作られたのだろう。
 
クリード チャンプを継ぐ男』
アマゾンプライムで観た。かつてのロッキーのライバル・アポロの息子アドニスが、ロッキーをトレーナーとしてボクシングに挑む。
黒人の主人公が良い意味でなかなか知的な印象。親の七光りという世間の評判や自分のコンプレックスを克服してゆくのが良い。ロッキーの枯れたトレーナー具合も味わいがある。試合のシーンはいつもながら熱く感動する。最後の試合前の、控え室からリングに上がるまでのシーンがちょう良かった。なんというか、結果よりもここまで辿り着くまでの道が大事なんだなぁと思えた。主人公がランニングしているときに周りのチンピラ共がバイクで一緒に走り出すシーンも良かった。
 
RWBY Vol.3,Vol.4』
Youtubeの公式配信で観た。主人公達が通うハンター養成学校でバトル大会が開かれる中、陰謀が仕組まれてゆくが…。
Vol.3では、それまでの牧歌的な雰囲気から一転しシリアスな展開となる。さらに、vol.4では学園生活という箱庭的な構成から、広く世界を魅せる展開となる。シナリオとしては一段落といったところでやや展開が遅いきらいはあるが、各キャラクターの成長が丁寧に描かれていてとてもよい。PTSDネタをティーンで大真面目にやるというのもなんというかアメリカ的だなぁと思う。
RWBYの大きな魅力であるバトルだが、vol.3の作成中に動画監督が急逝された(おれと同い年なのだが)との事で、Vol.3ではこれまでより明らかにキレが無く、Vol.4に至っては劣化が目立ってしまい残念。Vol.4はシェーディングや細部がかなり美麗になったが(特に背景の書き込みがこれまでと段違い)、Vol.3までの、アニメチックながらどこかアーティスティックな質感が無くなってしまったのも残念。とはいえ武器は個性的でカッコいいし、キャラは相変わらずみんな可愛いし、一歩抜きん出たセンスのあるアニメだと思うので続きも期待している。