アンテナが立つ

先日、お客さんと商談後に雑談をしていた際、どういう話題の流れだったか『失敗』に関する話になった。お客さんが、会社内で定期的に勉強会を開いてるという。その勉強会は『社員に自分自身の失敗談を語ってもらう、その失敗を共有したり対策を考える』という趣旨で運営しており、メンバー全員が得るものが多いという。

 

その話を聞いて、ちょうど自分も先月『失敗』に関する新書を読んだばかりだったので、その新書の話などをして大いに盛り上がった。

 

その盛り上がった『失敗』に関する話題そのものについては別エントリーで改めて書きたいのだが、自分がそういう本を読んでいたからそのお客さんと共通の話題を拾って盛り上がれたという事だと思う。こういった感覚は、いわゆる『アンテナが立っている』というふうに言えると思う。

 

コミュニケーションにおいて『アンテナが立つ』ことを、仮に『相手が発するフレーズを拾って繋げる』と定義したとする。フレーズを拾って繋げようとするには、拾う側に『経験したこと』か『想像すること(発想すること)』が必要だと思う(今回の例でいえば、おれが『本を読んでいたこと=経験したこと』ということになる)。『想像すること(発想すること)』はなかなか一朝一夕で身につけるのはむずかしいが、『経験したこと』の量は比較的自分で増やしやすいと思う。それは、なにもだいそれた経験でなくてもよく、今回みたいに本を読んでいたり、映画を観たり、自分に負担がかからない方法でインプットを増やしていくことでも得られるんじゃないか。

 

雑談をしながらそんなことを思った。