命までは取られない

前職のある先輩の口癖が「宇宙レベルで考えろ」だった。要は、宇宙レベルで考えたら、今の自分が抱えている悩みなどちっぽけなものだ。まして何か決断をしたとしても、その影響は宇宙レベルで考えたらまたちっぽけなものだ。だからどうだ、ということまでその先輩は言わなかったが、要は悩んでいるくらいならやりたいことをやった方がいいということだとおれは解釈した。

 


その後、ちょっと話題になった『アイデア大全』だか『問題解決大全』のどちらかだったと思うが、読んだときに同じようなことが書いてあった。確か、『その問題は百年後も続いているか?』と極端なスケールで考えるフレームワークだったと思う。それを見たとき、その以前先輩が言っていたその口癖「宇宙レベルで考えろ」とリンクした。

 


ツイッターで、もう随分姿を見ていないが(元気にしておられると良いと願うが)伯爵さんが『バーチャロンに負けたとしても命までは取られない。』ということを度々ネタでつぶやいていた。そのフレーズがおれはとても好きで座右の銘として使わせてもらっている。ゲームだろうと試合だろうと仕事だろうと人生だろうと、失敗してもめったに命までは取られない。もちろん命に関わる決断だってあるけれど、それはめったなことだ。それは上で書いた『宇宙レベルで考えろ』となんとなく通ずる気がする。

 


最近わりと正体の知れない(だが興味を惹く)会合やセミナーにも積極的に参加したりしている。単身で。たしかに何が起こるかわからずちょっと怖い気持ちもあるが、せいぜい売り込みをされたり、怪しい契約書にサインさせられるくらいのものだろう。最悪の場合でも『命までは取られない』と思うとだいぶ気楽にチャレンジできたりする。