主体的に参加する

仕事柄、色々な会に誘われることが多い。中には怪しげな会もあったりするが、そこは『命までは取られない』の精神で参加する。また、ボランティアやヘルプなども時間が許す限り手伝いに行くようにしている。それは100%善意からというわけではなく、何かしらの見返りやメリットを少なからず期待もしている。人間だもの。神に仕えるプッチ神父でさえ『無償の愛というものは無い。無償の愛とは、天国に行くための見返りだからだ。』と言っていたではないか。

 

もう2年ほど前になるが、前職の関連会社の役員さんが、忘年会だか新年会だかですごく良い事を言っていたのを思い出した。曰く、「『旅行に行く』ということそれ自体はとても良いことだ。その地域の文化や風土や人を知ることで経験になる。でもね、それはあたかも旅行先が自分に何かしら与えてくれることを期待しているという、受け身の意識があるかもしれない。逆に、自分が与えにいく、いっそ世界を変えてやるくらいの勢いで『旅行に行く』のもたまにはいいんじゃないか。」(著名な人の言葉の引用ということだったかもしれなかったが忘れてしまった。知っていたらだれか教えてください。)

 

旅行だけではなく、何かしらの会やイベントに参加する際には上に書いたような意識を片隅に持ちたいなと思う。与えにいくというと、なんかハードルが高くて難しいかもしれない。そういう時には、発想を変える。具体的には、目的を持って参加するようにする。どんな小さなことでもいいと思う。主催者に笑顔で挨拶する、知らない人と話す、自分の身の回りで起こった経験を話題として提供する、後片付けの手伝いをする、など。毎回できているかはわからないけれど。ただ、そうやって、自分が行動することで何かしらポジティブな影響を与えようと考える。そういった意識をほんの少しでも持ち続けることで、様々な物事に主体的に参加するという姿勢に繋がるし、結果的に得るものも多かったりする。