投資話の思い出

また騙されかけた話の続き。こっちはわりかし最近の話になる。

 

今の仕事に転職する際、前職時代の先輩に相談をしに行った。その前職の先輩(仮に小橋さんとする)はおれより数年前に今の職場を辞め、これからおれが行く業界に転職されていたので(今は辞めてまた違う仕事をしていたのだが)、経験者だから色々と相談させてもらいたくて会った。

 

飲み屋で色々話しているうちに「この業界は人脈が大事だから自分の知り合いを紹介してあげよう」と言ってくれた。新しい業界で不安だったので正直とても嬉しかったし、有難いなと感じた。

 

後日、小橋さんの友達2人と計4人で会い、また飲んだ。少し飲んでから唐突に小橋さんがその知り合い(仮に宮城さんとする)に、「宮城、そういえばあの出資増額する話どうなった?」と唐突に話し始めた。

 

宮城さんは「凄く魅力的ですよね!ぼくもう150万くらいやってますけど、あと50万追加しようと思ってるんです」とか言い出した。もう1人の石田さん(仮)が続いた。「100万出して6ヶ月寝かせたら毎月20万がずっと振り込まれるって凄いですよね〜。しかも初月にいきなり5万ちゃんと振り込まれたし。不労所得じゃないですか」ん?「おれ(小橋さん)その経営者(?)とこの前六本木のバーで飲んでさー、『小橋くんめっちゃ面白いし頭良いから頼りにしてるよ』とか言われたんだよなー」「「エッあの人と?すごいですね!」」んん?「だいたい上手い話って投資が殆どなんだけど、これは出資だから全然違うんだよ。おれも最初疑ってたけどあの人から話を聞いたらすげえよくわかった」「「ですよね!!」」以下略。その後の残り時間2時間はその話だけで終わった。(注:上に出てくる金額はうろ覚えなので大体の数字だと思ってください)

 

後日、小橋さんからLINEで連絡があり、この前話してた出資のセミナーがあるという。出資を募ってるのはここで一旦終わりになるので、この機会を逃したらもうしばらくこんな話は無いよという。そのセミナーの日は、おれの入社日の前日だった。

 

LINEで、ありがとうございます、非常に貴重なお話して頂き感謝しています、でも自分で考えた結果止めておこうと思います、これからも自分は投資や出資をするつもりはありません、でも親身になってご相談頂きありがとうございました、と伝えた。

 

数分後、突然連投でLINEが来た。「聞く前にやめるなんてアホいないよ?」「勉強になることもある」「昔のダメダメなお前に戻りたいのか?」「視野を狭くするな!」「理由をいえ!」など有難いお言葉の数々を連投でいただき、最後

 

「人に利用されてもいいけど、人を利用するな!」

でそのLINEは締めくくられた。

 

その後、小橋さんとは連絡を取っていない。そこで知り合った出資したという友達からも連絡はない。ちなみにその出資の会社だが、半年後にちょっと好奇心で調べてみたら、金融庁から販売免許が無いということで警告を受けていた。

 

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