寒さが日々厳しくなることを実感している11月。

7月から実家に戻り暮らしているのだけれど、一人暮らしをしていた頃に比べて変化した事の一つに、喫茶店にあまり行かなくなったというものがある。昔、というか、去年の今頃は、ほぼ毎日マクドナルドやらサイゼリヤやらガストやらミスタードーナツやら、とにかくどこかしらの喫茶店に行って読書をしたり日記を書いたりアルバイトのチラシ製作やらウェブサイト製作やらを行っていた。時間が余りに余っていたせいもあり、また家の近場にそういったお店が多かった事もあり、平日の朝や昼から2時間や3時間は普通に入り浸り、かといって入り浸っている間はダラダラしているわけでもなくそれなりに集中して過ごしていた。

その頃は転職活動を行い始めていた時期で、そういう事の始めというのは気分が暗くなりがちになるもので、家に居るだけで一日過ごす事は嫌だった事もあり、積極的に人と関わりたいわけでは無かったけれどとにかく一日一回は外に出たかったという気持ちがあった。また今思い返すと、喫茶店に行っただけの日でさえ、その日何かをやった達成感があって、そういう気持ちが欲しかったのだろうと思う。人間、やる事がないと、ちっぽけなことでも達成感をもつものだ。

当たり前だけれど今は平日にそういった事が出来なくて、かといって休日といえばひたすら自転車に乗っていて、入り浸る事ができる喫茶店が家から少し離れている事もあり、何時の間にかそういった習慣があったこと、それ自体をすっかり忘れていた。忘れていたということは、そういった時間を必要としなくなっていたという事だ。ストレスや達成感や、そういった事が今の生活ではそれなりにうまく回転しているのだと思う。その回転する環の中に、かつての習慣が入っていないという事は、なにやら少し奇妙に感じる。