眼の事

半年ほど前に怪我をした左眼が近頃また疼いてきて、目が疼くとかカッコいいな…とか思っていた矢先にとんでもなく痛み出してしまったので、痛み出したその日の帰りに速攻で病院に行った。どうもその半年前の傷が癒え切っていない状態でウィルス?細菌?が入り込んでしまったようだった。半年前の怪我の際は、3日ほど薬を塗ってたら痛みがなくなったのでそれで薬を止めていたのだけれど、そのせいで傷が癒え切っていなかったらしい。それはダメだよと病院の先生に叱られた(ちなみに今回行ったのは前回とは別の病院だった)。半年経っても自然治癒なんてしないものなんだな、大したことないな人体と思った。

症状としては異物感があるのと、左眼だけ涙が止まらなくなるのと、断続的に痛みが走るというもの。異物感については、コンタクト界でいうところの「ゴロゴロする」というのがそれにあたるらしい。なるほど、コンタクトを付けている人が「ゴロゴロする」というのは、こういう症状を指すのか…と独り合点するなどした。

病院では2種類の目薬と1つの塗り薬を渡された。この3つの薬、6時間ごとにそれぞれ5分おきに続けて点眼+点眼+軟膏を塗ることをしないといけなくて、それが地味に面倒。渡されたとき、3種類を5分おきってことは15分かかるのかよ…と凹んだ(実際は植木算の考えだから10分でよかった)。

病院に行ったのが水曜日あたりで、土曜日の今朝にようやく痛みも涙も無くなってきたのだけれど、それまではなかなかしんどいものだった。痛みはともかく、涙がとめどなく溢れ出してくる(痛くなくても出てくる)ので、ガーゼで吸わせないと常時泣いている悲しそうな人に見えてしまう。だから左眼に眼帯をつけていた。眼帯とかカッコいいな…とか思っていたがそれどころじゃあない。当たり前だけれど左側の視界がかなり制限される。道路を渡るときもちょっと怖いし、電車のホームとかでも左からくる人にぶつかりそうになる。単純に危険が増す。鏡で自分の眼帯顔を観ても別にカッコいいものでもなかったし、普通に眼の病気で憐れっぽい感じだった。

眼帯の下の左眼は常に瞑ったようなそうでないような微妙な状態になる。開いていると痛いからだ。かといって左眼だけ瞑るとそれも痛くて、結局両目を瞑った状態が一番楽になるのだけれど、活動中はそうもいかない。けど本当にしんどいときは、歩きながら両目を瞑ってしまいそうになる。これも危険だ。

室内では眼帯を外していたのだけれど、眼帯を外した状態でも左眼の視界がぼやける。どうもこの病状だと一時的に視力が落ちるものらしい。なので読書やPCでの作業も非常にし辛かった。両目を瞑った状態が一番楽だから、つまり寝ているのが一番楽で、昨日は一日中寝ていた。背中が痛くなるほど寝た。朝も昼も夜も寝るというのは、身体がその状態がベストだと判断すれば、意外と出来るものなのだなと思った。

片目が機能していない状態だと思考や判断もいまいち散漫になる。仕事をしていてもなんとなく集中できない状態が続くし、動作も緩慢にならざるを得ない。そうやって生産性が落ちるのが地味にきつい。周りは気遣ってくれはするけれど、だからといって仕事量が減るわけでもない。

とりあえず通院と治療を続けていれば治りそうな感触はあるので、ちゃんと病院に行って根治させるつもりである。のだけれど、眼の怪我や病気というのは、思ったよりリスクが高いものだなと実感した。実感しても治りが早くなるわけでないけれど。


以上、病状の報告でした。