それなり早めに起床した日曜日。ここ最近の土日はいたく平穏で、何にも予定が無い。そういう状態は本来的にはよろしくないのだが。英語の勉強などしてからローラーに乗り、回復のために昼寝をしてまたトレーニングといった具合である。我ながら生活が自転車に偏り過ぎている。ただ今日は夜からアウェー飲み会があり、緊張や気疲れをしながらもそれなりに楽しんだ。コミュニケーション能力が低いので知らない人との会話がイマイチ上手くいかない。どこまで踏み込んでいいのかみたいな間合いの取り方が下手だなと思う。


大枚をはたき自転車にとうとうパワーメーターを搭載した。今まででもローラーに同じような機能があり計測できてはいたが、パワーメーターは自転車そのものに組み込んでいるので外でも計測できる。更に、ペダリングをしていてどのベクトルにどれだけ力がかかっているかという事まで表示・解析ができるものを買った。ちなみに自転車乗りでいうパワーは、ドラゴンボールでいう戦闘力とほぼ同義である。FTPとかLTとかCP1とかkg/wとかいろいろある。FTPたったのxxxか…ゴミめ。といった感じである。


最初(といってもおとといだが)軽く回して試してみたら、びっくりするほど自分のペダリング効率が悪い事が数字でハッキリと現れた。こんなにハッキリと明示せんでも…という感じだ。色々とペダリングを試してみてもなかなか改善せず(効率の数字が出るのだが、なかなか上がらない)、びっくりしたあと焦ってきて最終的にかなり凹んだ。不安になって色々と調べたら、軽い(出力の弱い)ペダリングではあまり高い効率は出ないらしい(プロは別だが)。ほっとして、さらに翌日、というのは昨日だが、朝練で回してみた。そうしたら、高めの出力の時はそれなりの数字が出てきてホッとした。


とはいえ、出てくるデータを眺めていると弱点というか自分の癖が浮き彫りになる。例えば左右差が自分の場合わりと大きい。利き足の右足に比べ、左足は出力も低くベクトルも安定しない。そういえば昔病院に行った時に、左に体重を傾けていると言われたことがあった。つまり左右の歪みというわけだが、そういった事も実際数字で改めて表示されるとそういうことかと腑に落ちる。



感覚でなんでもこなせて結果まで出せる人がいる。そういう人はいわゆる天才と呼ばれるものだろう。そういう人に数字はあまり必要ない。数字がなくても安定していて、モリモリ強くなっていく。自分はそういうタイプではない。数字を知ることでしか強くなれない。数字というのは弱者の味方だと思う。数字は自分が今どこにいるかを教えてくれる。自分が今どこにいるかが分かり、仮にそれが、どうやら適正な場所でないらしいと分かれば、ベター地点に向かおうとする事ができるだろう。無意識に自然とそうする事もできうる。レコーディングダイエットとかそんな感じだと思う。


数字に限らず、色々な事を記録したり可視化していくというのは、だれにでもでき、比較的手軽で、また場合によっては必要不可欠な生存戦略の一つであるふうに思う。