50日間毎日ブログを更新した感想

8/11からブログを毎日更新し、50日まで継続した(今日時点でたしか53日目)。駄文の山だが我ながらよく続いているなと思う。ざっくりと感想を箇条書きに。

 

・更新しないと気持ち悪い

・新しいことや体験に目が向く

・1日目と50日目でも文章を書くスピードは変わらない

・キーボードじゃないと書けない(2エントリーくらいはiPhoneで書いたがコレジャナイ感がすごい)

・ アマゾンのリンクを貼るのがけっこう大変(はてなブログのアプリからだとうまく貼り付けできないのでSafariを使わざるを得ない)

・30日間まではその日にエントリを書いていたが、50日間までにはいくつかストックした記事をアップした

・本の感想は割とPVが伸びる

・映画の感想はそれほどでもない

・RTしてもらうとPVが跳ねる

・沢山の人に読んでもらえると何だかんだで嬉しい(のでRTしてくれると嬉しい)

 

こんな感じ。

アニメ『アンゴルモア』感想

 アマゾンプライムで観た。

“時は文永11年(1274年)。 鎌倉武士・朽井迅三郎はある事件により、罪人として対馬へ流刑となる。 島を治める地頭代の娘・輝日は、対馬へたどり着いた流人たちに、 蒙古の大軍勢が対馬へ迫っていることを伝え、ある命令を下す。 「さぁ、お前たち。この対馬のために、死んでくれ」 死罪となる代わりに捨て石となれと命じられ、 是非も無い流人たちは、蒙古軍との戦いへ身を投じる。 怯むことなく対馬勢を率いて立ち向かう迅三郎。 島民を鼓舞し勇気づける宗家一門と輝日。 古来より対馬を守り続ける刀伊祓たち。 太宰府からの援軍が到着するまで、 迅三郎たち対馬勢は、蒙古軍の猛攻を防ぎきることができるのか? 全てを失い、流された率土の地・対馬で 一所懸命という志のもと、諦めない勇者たちが挑む七日間の戦いが始まる--!”

1クールでサクッと終わってわかりやすい感じのアニメを観たいと思い見つけた。なかなか面白かった。人がバタバタ死ぬ話なのでゴア表現もわりと多い。

よそでも散々言われているが、『皇国の守護者』にそっくりである。主人公の顔立ち(性格ではない)はまんま新城直衛だし、戦略的劣勢であること、援軍が到着するまでの期間持ちこたえるという任務も一緒である。そのためどうしても『皇国〜』と比較してしまう。アンゴルモアのほうは戦略的というよりは戦闘的であり、集団というよりは個人にフォーカスを当てた魅せ方であり、冷静というよりは情熱である。要は少年漫画チックである。

主人公の朽井迅三郎は、顔こそ新城直衛だが、性格や性質は大いに異なる。迅三郎は一騎当千の猛者であり、人の気持ちをよく汲み、ときに大胆にときに冷静で合理的な判断をする指揮官である。かなり完璧超人の感がある。そういうキャラクターが戦術的にも戦闘的にもバッサバッサと蒙古軍を切り倒す様は見ていて気持ちが良い。ヒロインもまた、容姿端麗で弓術に長じてツンデレの完璧超人ヒロインである。見た目に可愛いので出てくるだけで目の保養になる。

自分はあまり日本史の知識がなかったが、時代考証もよくなされているようである。蒙古軍も人種によって軍が分かれていたり、竹槍のルーツや投石器、爆弾(鉄砲)なども登場する。

戦闘面での気持ち良さが先行する分、戦略・戦術的な面であれっと思う部分が目についてしまう。例えば、対馬の宝物をあえて蒙古軍の2軍が合流する場所に放置することで、2軍が宝物を巡って同士討ちをするというシーンがある。この要素だけ見るとおおっと思うのだが、観せ方がなんともしょぼい。ただ同士討ちを行いました的な描写で終わっている。その戦術を行ったことによる効果(遅滞戦術)が非常にわかりづらいのだ。なんとももったいない観せ方だと感じる。そういうガバった戦術シーンが割と多いのでちょっと残念なところである。寡集の軍が多勢をあっと言わせるというのは気持ちのいいシチュエーションなのだが、その理屈づけや説得性をもうちょっと欲しいなと感じる。

ストーリー全体としては完全な負け戦だ。その中で、諦めずに挑む姿であったり、死に様であったり、戦う意味だったりと、熱いものを感じさせる。そういう要素にビビッときた人は楽しめると思う。

 

 

『その日のまえに』

久しぶりに重松清さんの本を読みたくなり買って読んだ。

 

“僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。”

 

全編涙ドバーの短編集である。ほとんどの話が、重い病気を抱えた人とその周囲を舞台として紡がれる。別れの瞬間だけをテーマとはしておらず、表題に代表されるよう『その日のまえ』や『その日のあと』といった、続いていく人生にスポットをあてている。別れが確定しているのが分かっている未来を、ある人々は受け入れながら、ある人々は不安になりながら、ある人々は見て見ぬ振りをしながら生きていく。悲しみという重荷を背負いながらも日々を懸命に生き続ける人たちを見ていると、こちらも元気が湧いてくる。重い展開が多いが、それでも不思議と明るい希望がもてる話作りはさすがである。

 

この作者の好きな部分は、感情の表現しづらいことを、表現しづらいままのニュアンスを残しつつ伝わりやすい様に表現していることだ。今回もそういったフレーズが随所にあって、とてもよかった。

 

『ーージョギングだけは休まない。「こんな日に走るかなー、ふつう」と明日奈はあとであきれるだろうか。こんな日だから休みたくないんだと、いつかわかってくれるだろうか。

 つづけることはーーすごいんだぞ、と自分に言い聞かせた。始めることも終えることもすごいけど、こっちだって負けてないぞ、と付け加えて、生きてるんだから、生きてるんだから、と繰り返した。ーー』(『朝日のあたる家』)

 

収録作のうち『その日のまえに』『その日』『その日のあとに』は連作であるが、別の短編の主人公たちがニアミスしその後の人生が少し描かれているのが読んでいて楽しい。

 

 

 

 

MOLDEXの耳栓

昨日はすげー台風だった。風で家が揺れた。すわ地震かと思うほどの揺れだった。寝たい時間に雨風がピークに達していたので、久しぶりに耳栓をして寝た。

 

耳栓は、昔は自転車の大会で前泊した際によく使っていた(お隣がうるさいときもあるので保険のために常備していた)。いくつか試したが、結局MOLDEXの耳栓に落ち着いた。サイレンシア(NASAが開発したとかどうとかいうやつ)のやつはすぐ耳から抜けてしまいだめだった。シリコンのやつは硬くてだめだった。

 

MOLDEXの耳栓は低反発のクッションみたいな感触だ。こんな感じで指で潰す。

 

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そしてフォームが戻る前にダッシュで耳穴に突っ込む。耳の穴の中でフォームが戻ればOK。

 

遮音性はちょうスゴイ。雨風の音は全く聴こえなくなり、雨戸がガタガタしていた音が遠くで「…コツン…コツン」と聴こえてくる…かな?くらいのレベルになる。

 

ただし、圧迫感はけっこうあるので、自分の場合はたいてい寝てる間に耳栓を抜いちゃってることが多い。

 

下記のパックはいろんな形状があってお試し価格で買えるのでオススメ。

 

 

映画『ピーターラビット』感想

映画館で観た当初の感想をアップする。ネタバレあんまりなし。

 

レイトショーで観た。親子連れやカップルなど2人以上で観ている観客が多かったふうに思う。

イギリスの田舎町、4匹兄弟の中でも悪戯好きのピーターは今日もマクレガーさんの畑を荒らす。殺るか殺られるかのバトルを繰り返す日々だったが、ある日マクレガーさんが心不全で亡くなる。家主がいなくなったマクレガー家を乗っ取り乱痴気騒ぎに興じるピーター以下動物たちだが、親戚の若マグレガーが移り住む事になり…


なかなか面白いコメディ映画だった。ただけっこう人を選ぶように思う。じゃあそれでいて、選ばれる人、ターゲットはどのあたりなのだろうと考えると、イマイチ分かりづらい。結論からいうと、ターゲットを広く取りすぎて焦点がブレているように感じた。面白いっちゃ面白いのだが。自分はかなり肯定的なスタンスで観ていたがけっこうつまらないギャグもあった。場面によっては一気に冷めちゃう人もいるだろう。また、ツイッターの感想見て期待値を上げすぎているとつらいと思う。


メタ的なギャグが多い(いわゆる『第四の壁』を越えて語りかけてくるギャグ。例えば、冒頭で、雀が飛びながら爽やかな歌を歌うところに『こんな牧歌的な映画じゃねーから!』みたいなツッコミをいれながらピーター登場、みたいな。)。こういうノリが苦手な人は厳しいだろうと思う。かと思えば、子供騙しのようなギャグからシュールなもの、イギリスらしいブラックジョークまで幅広い。広すぎて、笑えるものと笑えないものの差が激しい。それでも後半になるにつれてノリと勢いが加速してくるので、区別なく面白くなってくるのだが。


ストーリーに関しては、ウサギ連合VSマクレガーの戦いと、マクレガーとビア(ヒロイン)のラブロマンス、そしてビアを巡るピーターVSマクレガーという構図になっていく。ラインはしっかり出来ているし、激化していく争いが産む悲劇からその収束までしっかりと書けている。ストーリーがしっかりしているので、後半からギャグとバトルのテンションが上がってきてラストまでしっかり盛り上がる。


リアリティはほぼ無い。良い意味でも悪い意味でも。このポイントを、観る側が序盤で同意を取れていないとかなり厳しい。導入時のメタギャグと、ウサギが服を着ている時点で察しろなのかもしれないが、それにしては造形がリアルすぎるので、リアルレベルの腹の落とし所が難しい。バトルも荒唐無稽である。ダイナマイトと電柵を、人間ではなく動物が使いこなすんだぜ。なんかもうちょいウサギの生態とか動物の特徴を活かしたキャラだったり、動物の豆知識みたいなものを散りばめていくかと思ったが別にそんなことはなかった。


ピーターは、イキってるインテリ不良みたいな感じのキャラで、個人的にはあまり好きな感じではないが、まぁウサギ相手にイラついても仕方ない。 ベンジャミンはデブの親友枠。


なんか教訓めいたエピソードも特になく、でもきっちり良い場所に着地するストーリーで、ギャグもそれなりに面白いので、期待値をあまり上げすぎないで観ると良いと思う。ただし、千葉繁のニワトリはガチ。すげぇ。吹替版をオススメする。

 

 

『羊と鋼の森』(書籍)感想

羊と鋼の森 宮下奈都

 
自分がこの本を手にしたきっかけは、映画館で実写版の予告を見て、実写には興味が無かったが映画化する作品なのだからきっと原作は面白いのだろうと興味を持ったからだった。


外村という青年が、ピアノ調律師に出会い、その音に惹かれて自分も調律師になる、彼の成長物語となっている。

 
ピアノ調律師という、「職業名は知っているけれど何をしているかよくわからない人たちの仕事」にスポットが当たっていて、その仕事の内容だけでなく、どういった気持ちや使命を持って働いているのかが見られるのも面白い。

 
登場人物がみんな常識人かつ良い人が揃っている平和な世界である。何か大きいトラブルが起こるわけでも、立ち直れなくなるほどの絶望があるわけでも、苦しんだ先の大きな感動があるわけでもない。そういった起伏に多少乏しい展開は、読んでいて多少肩透かしを食らったのも事実だ。ただ、主人公がピアノとそれに関わる人達を通じて、少しずつ気付きを得て少しずつ成長していく。主人公の仕事仲間である先輩たちは、尖った個性を持っているわけではないが、それぞれプロフェッショナルな仕事ぶりで主人公を教え導く。この職人然とした先輩たちが地味だがカッコいい。

 
主人公は朴訥で真面目、特別な才能に恵まれてもいない普通の人なので、読む側も彼と同調しやすい。しばしば音のイメージを森に喩える彼だが、表現力が豊かで読んでいて心地が良い。著者の文体がとても読みやすいのもあるだろう。静かでやわらかくするすると読み進むことができる。やさしい世界で強く生きる人たちの物語を感じたい人にオススメ。

 

 

 

投資話の思い出

また騙されかけた話の続き。こっちはわりかし最近の話になる。

 

今の仕事に転職する際、前職時代の先輩に相談をしに行った。その前職の先輩(仮に小橋さんとする)はおれより数年前に今の職場を辞め、これからおれが行く業界に転職されていたので(今は辞めてまた違う仕事をしていたのだが)、経験者だから色々と相談させてもらいたくて会った。

 

飲み屋で色々話しているうちに「この業界は人脈が大事だから自分の知り合いを紹介してあげよう」と言ってくれた。新しい業界で不安だったので正直とても嬉しかったし、有難いなと感じた。

 

後日、小橋さんの友達2人と計4人で会い、また飲んだ。少し飲んでから唐突に小橋さんがその知り合い(仮に宮城さんとする)に、「宮城、そういえばあの出資増額する話どうなった?」と唐突に話し始めた。

 

宮城さんは「凄く魅力的ですよね!ぼくもう150万くらいやってますけど、あと50万追加しようと思ってるんです」とか言い出した。もう1人の石田さん(仮)が続いた。「100万出して6ヶ月寝かせたら毎月20万がずっと振り込まれるって凄いですよね〜。しかも初月にいきなり5万ちゃんと振り込まれたし。不労所得じゃないですか」ん?「おれ(小橋さん)その経営者(?)とこの前六本木のバーで飲んでさー、『小橋くんめっちゃ面白いし頭良いから頼りにしてるよ』とか言われたんだよなー」「「エッあの人と?すごいですね!」」んん?「だいたい上手い話って投資が殆どなんだけど、これは出資だから全然違うんだよ。おれも最初疑ってたけどあの人から話を聞いたらすげえよくわかった」「「ですよね!!」」以下略。その後の残り時間2時間はその話だけで終わった。(注:上に出てくる金額はうろ覚えなので大体の数字だと思ってください)

 

後日、小橋さんからLINEで連絡があり、この前話してた出資のセミナーがあるという。出資を募ってるのはここで一旦終わりになるので、この機会を逃したらもうしばらくこんな話は無いよという。そのセミナーの日は、おれの入社日の前日だった。

 

LINEで、ありがとうございます、非常に貴重なお話して頂き感謝しています、でも自分で考えた結果止めておこうと思います、これからも自分は投資や出資をするつもりはありません、でも親身になってご相談頂きありがとうございました、と伝えた。

 

数分後、突然連投でLINEが来た。「聞く前にやめるなんてアホいないよ?」「勉強になることもある」「昔のダメダメなお前に戻りたいのか?」「視野を狭くするな!」「理由をいえ!」など有難いお言葉の数々を連投でいただき、最後

 

「人に利用されてもいいけど、人を利用するな!」

でそのLINEは締めくくられた。

 

その後、小橋さんとは連絡を取っていない。そこで知り合った出資したという友達からも連絡はない。ちなみにその出資の会社だが、半年後にちょっと好奇心で調べてみたら、金融庁から販売免許が無いということで警告を受けていた。

 

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