2014年11月に観た映画など

怪我で休日引きこもりっぱなし&完治してからも低強度長時間のローラーが多かったのでわりかし沢山DVDを観た。『インターステラー』は別枠で書こうと思う。


ジュリエットからの手紙』(Letters to Juliet)
婚前旅行にイタリア・ヴェローナへ行き、『ジュリエットの庭』で50年前のラブレターを見つける。主人公はボランティアがてら手紙の返事を書くと、なんと手紙を書いた当時の本人クレアが目の前に現れる。主人公はクレアと当時の恋人を探そうとするが…。主人公のカップルはお互いに干渉せず、一見うまくいっているように見えるが実際はそうでもない…という関係が印象的。老女のヴァネッサ・レッドグレイヴが美しい。


エリジウム』(Elysium)
スペースコロニーにあるどんな病気怪我も一瞬で治す医療ポッド『エリジウム』を巡る物語。地球の下層階級にいる主人公は数奇な偶然から、不可能ともいえるコロニー到達を目指し奮闘する。『第9地区』の監督らしい。なかなかスケールのでかい話なのに、敵役がすげぇ小物臭、というか小物。あと二足歩行ロボットが完全にこれ着ぐるみだろって動きをする。ラストはなかなかいい話で終わるが、B級SF映画すぎてある意味新鮮だった。ビームシールドみたいな面白ガジェットが時折登場する。あとこの監督スラム街好きすぎだろ。


『人生、ブラボー!』(STARBUCK)
精子提供のバイトをしていた主人公、月日は流れいつのまにか533人の子供がいる事が発覚する。生物学上の子供たちを、自分が父親とは伝えず接触を試みるが…。
表面的ないい話的映画だと思っていたが、なかなか良い意味で裏切られた。テーマがテーマなだけにけっこう重い展開になりそうなものだが、ユーモアを全面に押し出していて笑えつつも身体の芯にじんわりくる。ユーモアがフランスっぽいと思ったがどうもカナダの作品らしい。


『さすらいのカウボーイ』(The Hired Hand)
妻子を置いて親友とさすらうカウボーイ。ある日唐突に家に帰りたいと思い、親友と共に故郷へと戻るが…。叙情的なカットが多く、独特の空気感が心地よい。良い意味で西部劇らしくない感じがある。愛情より強い友情の在り方というのを思う。西部劇のバディものは良い。


明日に向かって撃て!』(Butch Cassidy and The Sundance Kid)
ワイルドバンチ強盗団のキャシディとキッドの物語。銀行強盗や列車強盗を続け追われながらも楽しそうに今を生きる感じ。タイトルは『明日に向かって〜』なのだが、あまりそういう未来志向でもなく、その瞬間を楽しむような雰囲気がある。死の間際になっても軽口を叩き合う余裕は観ていてカッコいい。日本語で観たが、邦訳の台詞回しがなかなかイカしてる。どういうわけかときおり英語が混じるのは、TV放映時にカットされた部分に声をあててないかららしい。どうでもいいけど、借りてから『こいつら漫画ドリフターズに出てる奴らか…』と知った。


プロヴァンスの贈り物』(A Good Year)
イギリスで敏腕投資マネージャーとして名を馳せる主人公。ある日、フランス在住の叔父の訃報を受け、かつて甥と一緒に住んでいたフランスの邸宅に向かう。叔父と過ごした日々を回顧しつつ、その邸宅を売却する決心を固めるが…。眼力だけで小動物くらいなら殺せそうなラッセル・クロウがなぜか主人公のラブストーリー。そしてなぜかリドリースコット監督。お金が価値か、そうでないものが価値か、といった骨子はあるものの、全体的に小綺麗に纏まっていて飽きさせない作りになっている。ワイン好きにオススメかも。


マクロスゼロ
メカ成分補給のため観た。流石に3Dアニメ黎明期の作品だけあり、背景とメカとの違和感がある。が、それを払拭するだけの機動の説得性が凄く良い。比較して褒めるのもアレだが、後発のFが戦闘シーングダグダだったのに対して、しっかり1つ1つの動きに意味付けがされている感じがとても良かった。マクロスの武装にリアクティブアーマーを施す謎のかっこよさ。ストーリーはあまり印象に無し。ライバル役の退場が…。