この1年の事

仕事が休みなので朝は少し遅く起きて、病院に行く。平日の開院前なのに沢山の老人が並んで待っている。ぼくの前にもう10人くらいの老人が居たので、開院してもなかなか呼ばれなかった。平日朝の病院というものにあまり行った事が無いのでよく分からないが、こんなに人が多いものなのだろうかと思う。長椅子にはぎっしりと老人が座り、端っこにいたぼくは尻の半分を浮かせて座る。初めてあったふうな老人達が、他愛も無い会話をしている。老人達は外人がするように気軽にほかの老人に話しかけるものだなぁと思う。


1年がどうだったかというのを思い返すに、結局1年前からの事やその時の感情はあまり覚えていなくて、直近の事ばかりを思い返すし直近の身体の状態や起こった出来事に感情が影響される。1年の終わりに病気をしちゃったなぁという感じが、1年の総合としてじわりとのしかかっている。

2月くらいから自転車のトレーニングに積極的に取り組むようになって、そのときどきで目指したい目標を達成する事ができたり、目指したものを越えた体験ができたりしたのは良いことだった。近日にある大会にはまず出られるかどうかが怪しい状態ではあるけれど、仕方ない。いまは仕方ないなりに悪足掻きをしている。ちょっとカッコ良い事を言うと、大会で結果を出すために積み重ねた過程というものは、けっこう自分の中では自信になっている。1週間くらい乗っていないので肉体的な意味では衰えてしまっているけれど、そうではなく、目標に向かってこれだけ頑張れたという意識が地味に自分の中に蓄えられていて、それはなんだか嬉しい。

本をあまり読まなかったなと思うがよく覚えていない。記録していないのが多くある。本とかDVDとかそういったメディアものについては、なんらかの記録をしておかなければ、けっこう忘れるなと思う。前は本やDVDの感想をブログに書いたりもしていたが、長々と書くのがどうにも難しい。箇条書きにして書こうかなと思う。

去年の5月から転職したけれど、転職してからの生活がなんというか普通のサラリーマンみたいな感じになって、(低い水準での)安定感がある反面、インプットが少なく生活がやや硬直化してしまったような感覚がある。だから本とかDVDとか色々新しいインプットに積極的に手を出そうと思い、読んだり観たりを多めにし始めたのがわりと最近。

刺激に関して些か鈍感になってきているふうに感じる反面、老化というほどでは無いが、些細な事でイラっとくる事がちょっと増えたような気がする。つい意地を張ってしまうような事も少し増えた。思考やふるまいを柔軟にしたい。