介護現場 is battlefield

友達が介護業界で働いており、デイホームのボランティアに行ってきた。今までも半日や特定の人を見守るという程度のボランティアをやったことはあったが、今日はフルタイムで入った。8時過ぎ〜18時頃までだ。

 

素人のおれが任される業務としては認知症の人の見守りがメインだ。重度の認知症かつ高齢の人だと、目を離した隙に転倒して大事故になってしまうことがある。そのため常時目を光らせておき、立ち上がろうとしたら補助をしたり誘導して座らせたりする。なかなか忍耐力が試される仕事である。かなり認知症が進んでいる人だったので話すこともほとんどなかったが、なにか手を草むしりのようにずっと動かしていた。

 

そして、もう一つ大きな仕事としては、利用者さんとのコミュニケーション。これが重要だ。黙っていて静かになると寝てしまう利用者さんもいるのだが、これは良くないとされる。何故なら、昼に寝てしまうと利用者さんが帰ったあと自宅で眠らなくなってしまう可能性があるからだ。人によるが、深夜徘徊などしてしまったら大変だ。そのため眠くならないよう、積極的に話題を提供したり折り紙、歌を歌ったりする。よく喋る利用者さんがいたが、1日で同じ話題を7回くらいした。ハキハキ喋る方なので頭もはっきりしているのだろうと思ったら10分前の同じ話題が出てきたり、ちょっと席を外して戻ってくるとまた自己紹介をしたりする。

 

その他、調理補助や買い出し、洗い物、掃除などをやった。慣れてないことも影響しているだろうが1日現場を経験してヘトヘトになった。介護業界は給与水準が低いと言われているが(悲しいことに実際そうなのだが)、実際にその現場で働いてみるとそれが納得できないくらい全方面にスキルが必要な仕事だ。コミュニケーションスキル、ホスピタリティ、安全への配慮、正確性、栄養面etc…。介護は戦場だ。同時に、絶対に今もこの先ますます重要になる業界だとヒシと感じた。他人事ではない。

 

改めて思ったことや感じた事を別エントリで書くかもしれない。